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オトコの子/娘のおし○○! 運動会編 Complete 発売!!

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みなさま、ノクターンノベルズ様アルファポリス様Fantia様で連載していた新作、『オトコの子/娘のおし○○! 運動会編』お楽しみいただいているでしょうか。

さて、先週辺り、おまけシナリオである『Expansion』をご用意したのですが、それに続き、公開中の小説も同梱した『オトコの子・娘のおし○○!運動会編 Complete』もご用意しました!
値段は同じ、100円(税抜き)ですので、こっちの方をお買いいただいた方が得です。
目下のところFantia様、Fanza様、デジケット様で販売開始!!
数日後にはDLsite様からも販売開始すると思いますので、どうぞお買い求めください。

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……さて、こっからは駄話。

藤子F不二雄・短命作品特集!!

『バケルくん』

何か、パパの財布がお話の8割方を担ってそうな作品。
ただ、実はこれ、言ってみれば『パーマン』の後継作だと思うのです。
いえ、ヒーロー要素はないのですが。
本作が特徴的なのはカワル(のび太役)が「野球好き」という点がずっと一貫して描かれている点です。下手の横好きで野球をやろうとするのは高畑君やのび太もそうだけれども、カワルはずっとこの野球にこだわり続けます。
ところが彼のもう一つの姿、バケルは身体能力に優れ、オンナの子にモテる。つまりこれはミツオとパーマンの関係そのものなのです。
つまり、『パーマン』からヒーロー要素を抜き、二重生活という設定が生んだ「主人公の内面の葛藤」という要素を拾い上げたのが本作なんですね。
何しろ、カワルは(非常に、F作品としては希少なことに)自分の努力で野球のスキルを上達させていくのですから。
もう一つの特徴は言わばTG(トランスジェンダー)ものとしての要素を持った作品という点で、カワルが美少女であるユメ代になり、ゴン太の心を惑わすのが、本作の見せ場となっています。
相手がゴン太(ジャイアン役)じゃどうしようもないだろう、という感じですが、男の心を惑わす美少女になること自体が重要なのであって、そんなシーンのユメ代は薔薇トーンのバックを背負っていたりして、やはりF作品としては独特の雰囲気を持っています。
もっとも、そうしたテーマそのものが深化されたかとなるとそれは疑問で、その前に、連載自体が終了してしまったという印象ですが。

『みきおとミキオ』

どうも、これは非常に立ち位置が難しい作品です。
近年、えびはら武司氏の証言などから「『ドラえもん』の肥やし」、つまり『ドラえもん』の「次」を目指して描かれたが、『ドラ』のヒットにより、その存在意義の失われた作品、といった位置づけになってしまっているのが本作。
が、実のところ「未来」というものにがっぷりと四つに組んだ作品は、F作品の中でもこれと『21エモン』くらい。
F自身が語るように『21エモン』は「未来という非日常を舞台にし、そこを日常にしているキャラクターたちを描く」ことを主眼にした作品です。これは「日常の中にマレビトが紛れ込む」というFメソッドの逆転でしたが、それに対し本作は起点を日常(現代)にしながら、主人公が未来を覗くという、『21エモン』とはまた逆ベクトルにFメソッドを逆転させた作品と言えるのです。
『21エモン』が高度成長期に描かれ、いろいろ問題はあれど、やはり未来はバラ色だったのに対し、『ドラえもん』は(未来そのものは主眼としては描かれないものの)のび太という主人公の未来はまず、暗澹たるものとして幕を開けます。これは本作が70年代(厳密には69年だけど)という高度経済成長期の曲がり角に描かれ出したことと無縁ではありません。
本作も基本、未来の楽しさを描くことが主眼だけれども、同時に機械文明の中、体力も知力も衰えてしまった人々の中、現代人の少年であるみきおが「チート」するという「なろう」的な位置づけを持った作品でもあり、そこにFのシニカルな視点を見ることができます。
これはまた、小学四年生、五年生と掲載誌が比較的高年齢向きだったせいもあるでしょう。
ポンチというマスコットはおれど、「不思議な友だち」はおらず、そこもやはり、大人向けの印象。

『仙べえ』

これはネームF、絵がAとされる作品で、『チンタラ神ちゃん』にイメージがダブります。
しかしこれも正直、今一なのです。全集巻末の解説が指摘するように、主人公たちが藤子作品には珍しく、高級住宅地に住まうところがオープニング。しかし彼らがその高級な住まいを持て余す描写が、逆に彼らの庶民性を強調しています。
まさに『ドラえもん』が様々なアイテムを出すことが、豊かになっていく日本を象徴していたように、本作もまた、そんな時代性を背負って出てきた作品といえましょう。
そこへ、仙人が現れ……というのが本作の設定で、しかしこの仙べえがやはりまた、可愛くありません。爺さんなのが致命的で、予告などでは「仙べい君」と呼ばれており、子供のキャラを想定していたと思しいのですが、そっちで描かれていれば、また印象は違ったことでしょう。
ただ、この仙べえはまさに上の高級住宅と対照的に、住まいがダムの底に沈んだという背景を持っており、ここはFらしさになっています。
これ、F作品に頻出するモチーフで『みきミキ』にもあったりするんですね。
ですが、ではあるものの、モヤ夫(のび太役)に現代的な性格の姉がいたり、ヒロインがやたらと高慢だったりはAテイスト。おそらくFのタッチ度は極めて低い作品ではないでしょうか。モヤ夫ってネーミング自体、Aセンセですよねえ。
最終回は打ち切りっぽい急展開で、折に触れて登場していた仙人仲間と旅立つというもの。本作人においては主人公一家は一貫して仙べえを厄介者として扱っており、むしろそれを喜ぶのみ。
ただ、最後にモヤ夫が少しだけ寂し気に仙べえたちを見送る様は、さわやかなクロージングになっています。
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